第12回「食品産業もったいない大賞」受賞者の決定

農林水産省補助事業 令和6年度食品ロス削減総合対策事業

第12回「食品産業もったいない大賞」受賞者の決定
表彰式・事例発表会の開催について


 公益財団法人食品等流通合理化促進機構では、「第12回食品産業もったいない大賞」の農林水産大臣賞、農林水産省大臣官房長賞、食品産業もったいない大賞審査委員会審査委員長賞の受賞者を決定いたしました。
 表彰式及び受賞者による事例発表会を令和7年1月31日(金)により開催します。
 表彰式・事例発表会は公開(WEBにてライブ配信)いたします。

>>第12回食品産業もったいない大賞 農林水産省 プレスリリース

表彰の概要

 「食品産業もったいない大賞」は、食品産業の持続可能な発展に向け「省エネルギー・CO2削減」、「廃棄物の削減・再生利用」、「教育・普及(消費者に最も身近な食品を通じてこれらの啓発を促す。)」等の観点から、顕著な実績を挙げている食品関連事業者並びに食品産業によるこうした取組を促進・支援している企業・団体及び個人を広く発掘し、その取組内容を表彰するとともに、取組内容を広く周知することにより食品産業全体での地球温暖化防止・省エネルギー対策及び食品ロス削減等を促進することを目的としています。

 東日本大震災を契機に見直されている「もったいない」の思いこそが、地球温暖化・省エネルギー対策に取り組む原動力になると考え、これを大賞の冠名としています。本表彰は、農林水産省に協賛、環境省及び消費者庁に後援いただき実施しています。

審査の基本的な考え方

評価項目 具体的な評価事項
・先進性・独自性 他社の取組には見られない先進的な特徴や独自の方法等
・地域性 活動範囲の広さ、他社との連携、地域に密着した取組であるか等
・継続性 取組の開始時期、活動年数、継続できる取組であるか等
・経済性 取組を実施することによる経済効果等
・波及性・普及性 他の食品事業者への波及効果や消費者の環境意識の醸成等の効果
・地球温暖化防止・省エネルギー効果 取組を実施することによる地球温暖化防止・省エネルギー効果

>>第12回もったいない大賞 募集案内(PDF)

主催等

■主催:公益財団法人食品等流通合理化促進機構
■協賛:農林水産省
■後援:環境省 消費者庁

表彰式・事例発表会

《開催日》 令和7年1月31日(金)

《形 式》 ZOOM ウェビナーによるWEB配信      

《表彰式・事例発表会》
  第1部  表彰式 13:00~14:00
  第2部  事例発表会 14:00~16:30

表彰式・事例発表会への参加について

報道関係、関係業界の方、どなたでもWEB配信を閲覧いただけます。
閲覧御希望の方は下記の参加フォームよりお申し込みください。
お申し込みはお一人ずつとなります。
参加フォーム記載のメールアドレスあてに後日参加URLをお送りします。

>>>参加申込フォーム

受賞者・取組内容

農林水産大臣賞 1点

  • 株式会社バローホールディングス(岐阜県多治見市)/中部フーズ株式会社(岐阜県多治見市)/一般財団法人日本気象協会(東京都豊島区)/ソフトバンク株式会社(東京都港区)

 AIとビッグデータ(人流・気象データ)を活用した連携によるフードチェーン全体での食品ロス削減

グループ内の中部薬品㈱において客数予測が課題となり、(一財)日本気象協会の気象データ、ソフトバンク(株)の人流統計データを活用したAI客数予測を導入。このAIによる客数予測が当社の課題解決に活きると見込み、総菜工場を持つ中部フーズ(株)とともに4社による共同研究開発を開始。2023年6月、バロー31店舗でAI需要予測・自動発注を導入。売上・利益の向上と食品廃棄削減・欠品削減他に効果があることを確認した。また、日々の運用とは異なる年中行事イベントである「恵方巻」の販売では、過去最大800万円の廃棄金額をAI需要予測により廃棄0を達成。ビッグデータによる「もったいない」へのアプローチの可能性を示したことを高く評価。

農林水産省大臣官房長賞 3点

  • 株式会社流行(はやり)(山梨県上野原市)

 もったいないを形にした食べ物、それが「ソーセージ」~起源は食用動物のすべてを無駄なく包装材(腸)に詰めて保存したのがソーセージの始まり。時代と共にその神髄をカタチ~

コロナ禍にエシカルに関する学びの場に出会い、自身のソーセージへのこだわりひとつの解決策になると気づく。コロナ禍で魚の流通が滞る豊洲市場から魚の活用について打診を受けソーセージ開発を行う。製造において機械のパイプ、ノズルなどに残った材料を再形成しボロニアソーセージとして商品化、アップサイクル商品としてワサビの茎・葉を活用した商品開発、勝沼の傷のあるブドウを活用した商品、など地元特産の「もったいない」食材を包装材(腸)に詰め商品化。地域密着の商品開発を評価。

  • 株式会社ライフコーポレーション(大阪府大阪市)

 持続可能で豊かな社会の実現に貢献する食品廃棄物削減の取り組み。

 2030年に食品廃棄量50%削減、CO2排出量50%削減の目標を打ち出す。将来に向け事業拡大を目指すには、ごみを減容する仕組みが必要となる。プロセスセンター隣にバイオガス発電設備を導入。隣の総菜工場と近隣にあるカット野菜の2工場の食品残渣のバイオガス化に取り組む。2024年3月からは、店舗で行っていた野菜加工時に出る食品残渣削減にも取り組み、全てカット野菜工場で処理する体制に再構築。近畿圏168店舗の食品残渣を削減し、バイオガス発電に使用する仕組みを実現。地域の子ども食堂への商品寄贈や、「てまえどり」、食や環境に関する「出前授業」、「店舗イベント」の開催などの実施など、様々な取り組みを評価。

  • 一般財団法人福岡県フードバンク協議会(福岡県古賀市)

 地域の食品ロスを地域の福祉に活用 福岡県フードバンク協議会の取り組み

協議会が窓口となる食品寄贈企業は約200社、フードバンクは10団体。エフコープ生活協同組合の敷地内にある事務所と倉庫を拠点に中間支援組織として食品寄贈者とフードバンクの抱える様々な課題を解決する窓口として活動。①県内で3つのフードバンク設立を支援。フードバンク設立には、事務所開設、倉庫、通信機器等の設備が必要、食品寄贈先を自ら開拓する必要があることなどを指導し、設立に向けた心構えから始まり設立の支援を行っている。そのほか食品寄贈企業が懸念する「目的の利用方法とならなかったインシデント発生」についても丁寧に取り組む。永続可能なシステムを指導、構築、運営している点を評価。

食品産業もったいない大賞審査委員会審査委員長賞 2点

  • ヨシケイ開発株式会社(静岡県静岡市)

 ~夕食で「もったいない」を言わさない~受注生産方式でレシピ付きミールキットをお届け

 その日の夕食に必要な食材を必要な人数分お届けするレシピ付きミールキットを受注生産方式にて販売。ミールキット自体が家庭で使い切れずに廃棄される食材を削減できる仕組みとなっている。また、配達には繰り返し利用できるクールボックスを使用し、食材だけでなく資材の廃棄も抑えている。2013年より、個人宅だけでなく施設にもミールキットをお届けする「ヨシケイキッチン!」の事業を開始。「もったいない」を約50年にわたり継続している点を評価。

  • 築野(つの)食品工業株式会社(和歌山県伊都郡かつらぎ町)

 「廃白土」と「脱脂米ぬか」を活用したキノコ培地の開発により産業廃棄物削減を実現

当社の主力商品であるこめ油の製造工程(脱色工程)で使用する副資材の白土は、使用後に産業廃棄物として処理していた。当社では米ぬかを油の原料として利用した後の「脱脂ぬか」と製造工程(脱色工程)で使用した副資材の「廃白土」を用いたキノコ培地を開発(2019年)、販売。2023年には1,185トンの製品を出荷。自社の主力商品の再利用によるさらなる再商品化に結びつけた取り組みを評価。

プログラム(予定)

 第1部 表彰式 13:00~13:40

   ■主催者挨拶  公益財団法人食品等流通合理化促進機構
   ■来賓挨拶   農林水産省
   ■表彰状授与
   ■講評     食品産業もったいない大賞審査委員会審査委員長

   <休憩>

 第2部 事例発表会 14:00~16:30

   ■事例発表      

     食品産業もったいない大賞審査委員長賞 受賞者【2点】14:00~14:40(質疑1含む含む)

       ・ヨシケイ開発株式会社(静岡県静岡市)14:00~14:15
         ~夕食で「もったいない」を言わさない~
          受注生産方式でレシピ付きミールキットをお届け
       ・築野(つの)食品工業株式会社(和歌山県伊都郡かつらぎ町)14:15~14:30
         廃白土と脱脂米ぬかを活用したキノコ培地の開発により産業廃棄物削減を実現

     農林水産省大臣官房長賞 受賞者【3点】14:40~15:40(全体質疑15分含む)

       ・株式会社流行(はやり)(山梨県上野原市)14:40~14:55
         もったいないを形にした食べ物、それが「ソーセージ」
         ~起源は食用動物のすべてを無駄なく包装材(腸)に詰めて保存したのが
              ソーセージの始まり。時代と共にその神髄をカタチに~
       ・株式会社ライフコーポレーション(大阪府大阪市)14:55~15:10
         持続可能で豊かな社会の実現に貢献する食品廃棄物削減の取り組み
       ・一般財団法人福岡県フードバンク協議会(福岡県古賀市)15:10~15:25
         地域の食品ロスを地域の福祉に活用 福岡県フードバンク協議会の取組

     農林水産大臣賞 受賞者【1点(4者連名)】15:45~16:30(質疑15分含む)

       ・株式会社バローホールディングス(岐阜県多治見市)15:45~16:15
       ・中部フーズ株式会社(岐阜県多治見市)
       ・一般財団法人日本気象協会(東京都豊島区)
       ・ソフトバンク株式会社(東京都港区)

         AIとビッグデータ(人流・気象データ)を活用した
            連携によるフードチェーン全体での食品ロス削減

>>参考:これまでの受賞例(PDF)

お問い合わせ先

         〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-4-5 第1東ビル6階

         公益財団法人 食品等流通合理化促進機構 「食品産業もったいない大賞」担当:杉本

         TEL 03-5809-2176  FAX 03-5809-2183

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