地域還元型再生可能エネルギー早期確立事業
地域の農林漁業の発展に資する再生可能エネルギーの取組のモデルづくりの概要
農山漁村には、再生可能エネルギーに活用可能な資源が豊富に存在しており、これらの資源を最大限活用し、再生可能エネルギーの導入を図ることにより、そのメリットが地域に還元されることを通じて地域の農林漁業の発展を促進し、農山漁村の活性化につなげていくことが重要となっています。
再生可能エネルギーの導入による農山漁村の活性化の効果を最大化するためには、農林漁業者又はその組織する団体(以下「農林漁業者等」という。)を始めとした地域の主体が主導する取組を育てていくことが重要です。しかしながら、現状では、金融機関が融資をちゅうちょする等により、再生可能エネルギー発電事業に取り組む農林漁業者等はほとんどおらず、その収入の地域への還元も十分に行われていません。
このため、農林漁業者等が参画し、農山漁村の資源を活用して行う再生可能エネルギー発電事業で得られた収入を地域の農林漁業の発展に活用するモデルを以下の通り立ち上げました。
事業実施主体 | 事業概要 | 助成金額 (千円) |
売電による 返還累計 金額(千円) |
---|---|---|---|
有限会社とまとランドいわき |
|
197,000 | 98,706 |
福島農民連産直農業協同組合 |
|
233,200 | 123,459 |
合志農業活力プロジェクト合同会社 |
|
267,502 | 142,998 |
計 | 697,702 | 365,163 |
(令和5年5月末現在)
公表事項等
地域還元型再生可能エネルギーモデル早期確立事業実施要綱(平成25年度3月1日付け24食産第5383号)第2(6)の規定に基づき、以下の通り公表します。
基金の 種類 |
当初予算額 (千円) |
基金保 有割合 |
算出方法 |
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事業費 | 966,000 | 0.0% | ((当初予算額−助成金額+収益納付額)−国庫返納額※)÷当初予算額×100 ※ 国庫返納額=324,121千円(2013~21年度累計) |
管理事務費 | 34,000 | 50.2% | (当初予算額−事務経費※)÷当初予算額×100 ※ 事務経費=16,917千円(2012~22年度累計) |
事業実施主体 | 取組内容 | 目標達成度※ |
---|---|---|
有限会社とまとランドいわき 【累計売電収入: 182,086千円】 【累計支援額: 6,834千円】 |
【後継者育成】 福島県立磐城農業高校への教育環境整備・農業者育成のための基金を創設。同校へ航空写真撮影や測量等の実習に活用するためドローン、6次産業化の実習に使用するアイスクリームマシンを寄贈。 【森林整備及び地域雇用支援】 いわき市四倉町中島地区の森林環境整備費用(伐採費用・整備委託費用・日当等)とし、併せて地域の高齢者を活用。 【営農環境整備】 千軒平溜池土地改良区に草刈り機を寄贈。 |
3.8% |
福島農民連産直農業協同組合 【累計売電収入: 225,073千円】 【累計支援額: 13,595千円】 |
【風評被害克服支援】 消費者に対して福島県産農産物のPRを行い、風評被害克服に活用。生産者が消費地を訪問し、福島県産農産物の検査体制、生産現場の状況を説明し、また消費者の産地視察も行い、福島県産品の理解拡大。 【間伐材の搬出、輸送補助】 林地間伐し、乾燥、搬出して薪に使用。森林の活用と地元から木質燃料を創出。 【耕作放棄地の解消支援】 優良農地周辺の耕作放棄地に雑木が繁茂し、近隣栽培作物に影響を与えているため、雑木を伐採し、草地として活用できるよう整備。 |
6.0% |
合志農業活力プロジェクト合同会社 【累計売電収入: 370,372千円】 【累計支援額: 20,246千円】 |
【攻めの農業】 新商品(コールドプレスジュース、WE米、クラフトビールなど)開発・販売支援、地元農協へのフォークリフト導入、展示会等への視察費用助成 【守りの農業(合志・西合志土地改良区)】 排水路の改修、調整池の維持管理等、土地改良区の整備 |
5.5% |
※事業実施主体が行う再生可能エネルギーにより得られた収入(売電収入)の5%以上を農林漁業の発展に貢献する取組に活用することが目標 (数字は累計実績)。
(令和5年3月末現在)